よかれと思った行為が大損害を招きました。

山口県下関市の施設屋上で、職員が手すりのさび取りをしたときに落ちた鉄粉が
周囲の車に飛び散り車にさびが発生する被害が出ていたことが分かりました。
市はおよそ1400万円を賠償することになりました。


市によりますと去年11月、4階建てのリサイクルプラザ管理棟屋上で施設整備などを担当する職員3人が2日間にわたり手すりについたさびを電動工具などで研磨しました。

職員は、よかれと思って、上司の承諾を得て業者には頼まず自分たちで作業しました。

その際、飛散防止措置をとっておらず、風に吹かれて研磨で出た鉄粉がまわりに駐車していた車に飛び散ったということです。

数日後、近くの自動車販売会社から「洗車してもさびが残る」と問い合わせがあり発覚。

車についた鉄粉が原因でさびついたことがわかりました。

被害は、2つの自動車販売会社の新車や中古車など40台と施設の駐車場に停めていた職員らの車43台のあわせて83台にのぼります。

被害額はおよそ1400万円でこのうち1000万円は市が加入していた保険でまかなえますがおよそ400万円は税金から支払われます。

市では、損害賠償に関する議案を6月市議会などに提案するとともに作業した職員の処分も検討することにしています。