「ほとんど使われていない色」
牛乳ビンのフタはなぜ、他の色ではなく「紫」になったのでしょうか?
山下さん「ほとんど使われていない色を使って、なおかつ、キャップに記載された表示が見えやすくするために『薄い紫色』にしましょうとなった」
フルーツ牛乳は赤や黄色、コーヒー牛乳は茶色など、すでに様々な色が使われていた中で、市場にほとんど出回っていなかった色が「紫」でした。

しかし時代は変わり、現在では牛乳ビンそのものの需要が減ったことで、15年前に「自主規約」は改正されました。今は「紫」の縛りはありません。
改正で「商品名通り」の色に
大分県にある「みどり牛乳」の牛乳ビンのパッケージも以前は「紫」でした。
みどり牛乳 吉冨寿志さん「規約通りの紫色のパッケージで、みどり牛乳のビンを作っていました」

しかし、「自主規約」の改正を受けて、商品名の通り「みどり」に変更しました。
吉冨さん「手にしたときに『みどり牛乳』とわかるようなデザイン。以前の紫だとわかりづらかったところを、緑にすることによって『“みどり”牛乳』とわかるのかな」

半世紀以上、規約で決められていた牛乳容器のフタの色。時代の変化とともに、その色や形を変えていました。