山梨県が進める小学校の25人学級について小学5年生以上への適用を検討する委員会が31日に開かれ、教員のなり手不足から懸念の声が相次ぎました。
県は全国に先駆け小学校の1クラスの人数が25人以下となる「25人学級」を2021年から始め、今年度は小学4年生まで対象が拡大しています。
31日はこの25人学級を来年度以降、現在35人以下のクラス編成となっている小学5年生以上にも適用するか検討するため、有識者から意見を聞く検討会が開かれました。
ほぼ全ての出席者が教員のなり手不足を指摘し、教育現場の代表からは現状での5年生以上への適用について懸念の声が相次ぎました。


県公立小中学校長会の代表:
「現場で今疲弊している大きな原因は教員不足、人材不足。一概に推進していこうというのはちょっと厳しいのかなと」


都市教育長会 会長:
「課題が解決されるまでは、一旦この25人学級学年進行は止めていただけないかという意見を、いくつかいただいている」
教員のなり手不足は全国的な課題で、山梨県の去年の教員採用試験の倍率は小学校教諭が1.4倍と4年連続で2倍を下回りました。
県教育委員会は県内でどのくらい教員が不足しているかの調査結果を、夏ごろ公表する予定です。
25人学級の検討会は早ければ年内にも報告書をまとめる予定です。