大統領経験者への有罪評決は、アメリカ史上初めてです。ニューヨーク州地裁の陪審は、不倫口止め料をめぐる裁判でトランプ前大統領に対し、「有罪」の評決を下しました。
2016年の大統領選挙の直前に不倫の口止め料をめぐって、業務記録を改ざんした罪に問われていたトランプ前大統領。アメリカメディアによると、ニューヨーク州の裁判所の陪審はつい先ほど、トランプ氏が起訴された34件すべてで「有罪」の評決を下しました。
アメリカの大統領経験者に刑事裁判で有罪の評決が出されたのは初めてです。
アメリカ トランプ前大統領
「我々は何も悪いことをしていません。私はまったくの無実です。大丈夫、私は国のため憲法のために戦っています。国全体が今、不正に操作されています。バイデン政権によって、政敵にダメージを与えるために行われたことです」
トランプ氏はこのように述べたうえで、「我々は戦い続ける」と強調しました。
トランプ氏側は裁判で、口止め料を支払う判断には関わっていないなどとして、無罪を主張していました。
判事は7月11日にトランプ氏に対して量刑を言い渡す予定です。
記者
「トランプ氏に有罪評決が言い渡されたことをうけ、トランプ氏に反対する立場の人たちが集まっています」
トランプ氏は控訴する方針とみられ、評決の後、「11月5日に勝利しよう。アメリカを救おう」とSNSに投稿し、大統領選挙で自らに投票するよう呼びかけました。
一方、トランプ前大統領に有罪の評決が出されたことについて、ホワイトハウスは「我々は法の支配を尊重する。それ以上のコメントはない」との報道官コメントを発表しました。
バイデン大統領は「ドナルド・トランプを大統領執務室から締め出す方法はひとつだけ。投票することだ」とSNS「X」に投稿し、大統領選での自身への投票と寄付を呼びかけました。
また、バイデン大統領の選挙陣営は「きょう、ニューヨークでは、法の上に立つ人はいないことを目の当たりにした」との声明を発表。
ただ、有罪評決を受けてもトランプ氏が共和党の大統領候補に指名されるのは確実だと指摘し、大統領選ではバイデン氏へ投票するよう呼びかけています。
注目の記事
「開かずの扉」はなぜ開いたのか? 森友文書17万ページ“奇跡の開示”の舞台裏 石破前総理・加藤前財務大臣らが証言【報道の日2025】

パンや味噌汁でもアルコールを検知してしまう?飲酒してなくても摘発されてしまうのか 警察に聞いてみた

“ポンコツ一家”で過ごした5年間 認知症の母と一発屋芸人 にしおかすみこさんが語る「ダメと言わない」介護【前編】

「下請け」は"NGワード" 法改正で消える暗黙の上下関係 フリーランスも保護【2026年から変わること】

免許証には「12月28日まで有効」届いたハガキの更新期限は「1月5日」免許センターまで車で行くと違反?警察に聞いてみると…

【実録・詐欺犯VS警察官】 詐欺電話を受けたのは“本物の警察官”「信号検査・逮捕令状・強制捜査」次々に出る専門用語…人々が騙される巧妙な手口を公開









