トラフグの養殖が盛んな下松市の笠戸島で、稚魚の歯を切る「歯切り」が行われました。

下松市栽培漁業センターの5人がトラフグの稚魚およそ3500匹の歯を素早く切っていきました。

トラフグには上下2枚ずつ、あわせて4枚の歯があり、そのままにしておくと、養殖いかだの網にかみついて逃げたり、お互いの尾びれをかんで病気になったりする危険があります。

乳児用のはさみを使って上下どちらかの歯を少しだけ切り、かみ合いなどを防ぐということです。

下松市栽培漁業センター 倉本悟 課長補佐
「結構繊細な作業にはなりますね。同じ方向にぐるぐる回転して回って泳ぐんで、前のやつを腹すかしたら尻びれをかんだりする」

「歯切り」したトラフグは、7月に放流されるほか、一部は大きく育てられ、飲食店などに出荷されます。

下松市栽培漁業センター 岡村康平さん
「目標はやっぱり2キロとかを目標にした大きいフグにして、みんなに食べてもらいたいと思います」

来年の春からの出荷を目指すということです。