27日夜、北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを発射したことを受け、県内ではJアラート=全国瞬時警報システムが発表されました。
防衛省などによりますと、27日午後10時43分ごろ、北朝鮮が弾道ミサイルの技術を用いた衛星の打ち上げを行いましたが、発射から数分後に空中で爆発し、打ち上げは失敗したとみられています。

発射を受け沖縄県内ではJアラートが発表され、防災無線などを通して避難が呼びかけられました。

県庁には職員らが駆けつけて情報収集にあたるなど対応に追われたほか、「ゆいレール」が一時運行を見合わせるなどしました。

▽駅員アナウンス
「先ほど発表されたJアラートの影響でダイヤが乱れております」
▽利用客
「何で沖縄だけなんだろうと思って。東京とかは全然何もなってないって家族が言ってるので、ピンポイントで何でだろうって驚きました」

深夜に発表されたJアラートに戸惑う人の姿も見られましたが、県内で大きな混乱はありませんでした。

沖縄県は一夜明けた28日朝に危機管理対策本部会議を開き、現時点で被害報告がないことなどを確認しました。行政視察で本島北部に滞在中の玉城知事は、オンラインで出席しました。

会議では、Jアラートの発表により、那覇空港ですべての地上作業を一時停止し、着陸した航空機2機の乗客を降ろせなかったことなど各所への影響が報告されました。このほか、現時点で被害の報告はないということです。


▽玉城デニー知事
「台風第1号が沖縄県に接近しているなか、県民に大きな不安を与えたことは大変遺憾と言わざるを得ません」

玉城知事はこのように述べ、県民の安全確保に向けて今後も情報収集にあたり、国・市町村と連携して取り組むとしています。