静岡地裁で開かれている、いわゆる「袴田事件」の再審=やり直しの裁判で、きょう、検察は袴田巖さんに死刑を求刑しました。静岡地裁前から中継でお伝えします。
「死刑」という言葉を検察が発した瞬間、法廷内はざわつき、支援者からは「おかしいだろ!」などと非難の声も聞かれました。半世紀以上前の事件について争う裁判で、袴田巌さんは改めて死刑求刑を受けた形です。
袴田巖さんの姉 ひで子さん
「巖の裁判ですので、巖は今は話はできないから、巖に代わって巖の言いたいことを申し上げるつもり」
1966年、静岡県の旧清水市で一家4人を殺害したとして逮捕された袴田巖さん。無実を訴える袴田さんに、警察は連日、長時間にわたって過酷な取り調べを行いました。
取調官(取り調べ時の音声)
「お前は4人も殺しただぞ。お前が殺した4人にな、謝れ、謝れ、お前。お前は4人殺した犯人だぞ。しかも、殺して火をつけた。お前が流した涙を墓前へ持って行ってやるよ。お前が流した涙を墓前に持って行って、袴田がこんなふうに泣いてますよと言ってやるよ」
逮捕から20日後、袴田さんは犯行を自白。裁判では再び無罪を訴えるも死刑が確定しました。
事件から57年が経った去年3月、東京高裁は捜査機関によって証拠がねつ造された可能性に言及し、裁判のやり直しを決定。体調などを理由に出廷が免除された袴田さんが不在のまま、静岡地裁でやり直し裁判が続いていました。
きょう午前から開かれている15回目の公判で被害者遺族による書面での意見陳述があり、「尊い命を奪われた被害者がいることを忘れないでほしい」と検察側が読み上げました。
そのうえで、検察側は「被害者4人の将来を一瞬にして奪った犯行の結果は極めて重大。強固な殺意に基づいた極めて冷酷で残忍なもの。被害者4人や遺族の無念は計り知れない」として、淡々とした口調で死刑を求めました。
検察の論告を受け、弁護側は「検察側は、またえん罪事件をつくろうとしている」として改めて無罪を求めました。
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