香川代表の高松商業は、大会6日目の8月11日に佐久長聖(長野)と対戦します。勝利のカギを握るのが、全国から注目されるスラッガー・浅野翔吾選手です。甲子園で狙うのは「ホームラン」、ではなく「全打席出塁」です。

香川大会決勝戦、試合を決定づけたのは浅野選手のホームランでした。
(浅野翔吾選手)
「結構完璧に捉えていたので、『よっしゃ、いったー』って。いままで全力でバットも振ってきたので」


春夏合わせて49回目の甲子園出場となる、名門高松商業です。長尾監督が夏の甲子園に向け、もう一度選手たちの気を引き締めなおします。

(高松商 長尾健司監督 )
「形ができてないやつは、甲子園に向けて特に3番・4番バッターは形を作らないと。次の『甲子園』という舞台で活かして」


高松商業で注目されるのが、その攻撃力です。香川大会では5試合で50得点。チーム打率は4割3分8厘と、夏の甲子園に出場する高校の中でもトップです。


(井櫻悠人 選手)
「浅野がかなり出塁してくれると思うので、どんな形でもいいので、とにかく塁に出て相手にプレッシャーをかけていきたい」


攻撃の要となるのが、主将の浅野翔吾選手です。その浅野選手を「4番」ではなく、あえて「トップバッター」に起用。香川県大会では2本の先頭打者ホームランを放ち、チームを勢いづけました。


(浅野翔吾 選手)
「やっぱり『1番バッター』として注目度もありますし、そこでしっかり一本打つことでチームの勢いも乗るので、『全打席出塁』が目標です」
目指すは全打席出塁。。。実際に、香川大会決勝戦では第1打席ヒット、第2打席と第5打席はフォアボール、そして第3打席で高校通算64本目のホームラン、第4打席でもヒットを放って有言実行しました。
(浅野翔吾選手)
「やっぱり狙わずにチームのためにしていたら、勝手に結果も出てくると思うので、しっかりチームのために貢献できるようにがんばっていきたい」
6日に開幕した夏の甲子園、初戦の相手は長野代表の佐久長聖です。開会式はたった一人での入場行進となりましたが、メンバー一丸でベスト8を目指します。

(浅野翔吾 主将)
「最後の夏の大会なので、3年生と行進して大会に入りたかったんですけどそれができなかったので、佐久長聖に勝ってまだまだ3年生と甲子園球場で野球をしたいなという思いが強くなった」


甲子園ではどんな打撃を見せてくれるのか。浅野選手が、そして高松商業のメンバーが、甲子園という大舞台で躍動します。