コロンビア・カリで開催されているU20世界陸上の10000m競歩が日本時間5日に行われ、現役女子高生の大山藍(16・鹿児島女子高)が銀メダル、柳井綾音(18・立命館大)が銅メダルを獲得した。

今季のベストが出場選手中1位の大山と2位の柳井は、スタート前に笑顔で会話する余裕を見せた。
序盤から日本の2人が先頭に立ち、積極的にレースを引っ張る展開。2400mで3位集団が2人を吸収すると、5000mをきっかけにメキシコの選手がとび出した。日本人2人を含む5人で集団を形成しレースが進んだが、徐々に柳井が遅れはじめた。

終盤トップグループはメキシコの選手と大山、オーストラリアの選手の3人に。残り1周を過ぎ大山がトップに立ったが、メキシコの選手が必死でくらいつき、勝負は最後のストレートへ。大山はゴール直前でかわされ、2位でフィニッシュ。わずか0秒09差で金メダルを逃したが、今大会、日本に初のメダルをもたらした。

柳井は4位でゴールしたが、3位でゴールしたオーストラリアの選手がペナルティを科されタイムを足されたため、銅メダルを獲得した。


【女子10000m 結果】
優勝 K.X. SERRANO(メキシコ)46分24秒35※自己ベスト
2位 大山藍 46分24秒44 
3位 柳井綾音 46分43秒07


写真は柳井選手(左)、大山選手(右)