円相場が1ドル=154円台半ばをつけ、34年ぶりの円安水準が続く中、財務省の神田財務官は円の信認について「維持するための努力が必要」だと強調しました。
外国為替市場では、きょうも円を売ってドルを買う動きが強まり、円相場は1ドル=154円台半ばまで円安が進みました。
財務省 神田真人 財務官
「(Q.円の信認は守れているとのお考えですか?)中長期的にはしっかりと為替の信認っていうのを守るといいますか、維持するための努力が必要」
神田財務官は、円売りが続き、円の信用が低下することに懸念を示したうえで、「様々な努力を続けていきたい」と強調しました。
先週1週間で8円を超える荒い値動きを見せた外国為替市場。政府は為替介入について「ノーコメント」としていますが、先月29日に1ドル=160円台をつけたあと、6円近く円高に振れたほか、今月2日も一気に4円以上円高に進み、政府・日銀が円買いの為替介入を行ったとみられます。
市場関係者は「タイミングとして出遅れた印象。すぐ元に戻ってしまう」と話すなど、効果に懐疑的な見方もあります。
そもそも市場が“防衛ライン”として意識していた節目は1ドル=152円でした。しかし、152円を超えても、次の節目と意識された155円を超えても、政府・日銀が円安阻止のための為替介入に踏み切ることはなく、1ドル=160円台を突破するまで円は売られ続けました。
先週末には、政府・日銀が為替介入を繰り返したとの観測やアメリカの雇用統計を受け円相場は151円台後半まで上昇したものの、円売り圧力は強く、154円台まで再び円安が進んでいます。
為替介入の原資となる外貨準備も無限ではなく、すぐに使える預金は24兆円ほどにとどまっていて残されたカードはそう多くはありません。
為替介入による円安の阻止だけではなく、政府・日銀が一体となって円の信用を今後どのように維持していくのかが焦点となります。
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