18年前に遺体発見も…特定に時間がかかった理由

社会部 警視庁担当 岩永優樹 記者:
今回18年前に見つかった遺体が上地容疑者と特定されるまでに、2つのステップがありました。

まず2005年の事件発生時、現場には上地容疑者のものとみられる血がついた下着が現場に残っていました。当時の技術では、まだそれが上地容疑者の血だと断定できなかったのですが、その後、鑑定技術が向上していき、下着に残っていた血は上地容疑者のもので間違いないと警視庁が判断しました。その時期は明らかになっていませんが、それが比較的最近の出来事だということです。

次に、これを基に身元不明の遺体を管理する資料をデータ化した「変死者等DNA型記録」との照合を進めていきました。つまり、上地容疑者の血から鑑定したDNA型と、データベース化された様々な変死体のDNA型を照合していきました。

こうした捜査の結果、DNA型が4月25日に一致し、さらに26日になって指紋も一致したので山の中で見つかった遺体は上地容疑者であると、このタイミングで結論づけられたということです。