射水市の海王丸パークで開催された花火大会での火災。花火を打ち上げていた男性2人が病院に運ばれましたが、会場周辺では混乱もみられました。

新型コロナの影響で3年ぶりに開催された富山新港花火大会。富山湾の上空に艶やかな花火が打ち上がります。

しかし…。

声:「燃えている。やばい。火事」

花火大会が始まってから10分ほどすると、打ち上げ場所付近から炎と煙があがりました。

花火を見に来た人:
「(花火は)普通上で爆発するじゃないですか。なんか下で爆発して」
「そういうパフォーマンスかと思ったんだけど、すごいなと言っていたんですけどあれ、(花火)上がってこないみたいな」

「放送鳴って、近付かないでくださいみたいに言われて…びっくりです」

火は20分で消し止められましたが、花火を打ち上げていた40代と50代の男性作業員2人が顔などに軽いやけどを負い、病院に搬送されました。

花火は2000発ほど打ち上げる予定でしたが、火災の発生で中断し、そのまま中止を余儀なくされました。

帰宅する人:
「いま交通規制で車こっちに来られないみたいで。どうすればいいのかなと…」
「(車が停車できる位置まで)6・6キロくらい歩かないといけない」

警備員:
「何か、あっち詰まっとるらしくって、まだ。新湊大橋に(車)を回してって本部から連絡がきたんですけど」

急きょ中止が決まりましたが、交通規制は予定されていた午後10時ごろまで解除されず、帰宅しようとする人たちで会場周辺は混乱しました。

記者:
「万葉線海王丸駅です。ホームに長蛇の列ができています」

電車を待っている人:
「さっき(電車)来てたんですけど、人多すぎて乗れなくて次の電車を待っている感じ」「だいぶ疲れましたね」

混乱は午後10時半ごろまで続きました。

【実況見分】
記者:
「火災から13時間が経過しました。現場では警察と消防が合同で実況見分を行っています」

実況見分の結果、花火を打ち上げていた海王丸パークの緑地部分、およそ560平方メートルが燃えたことがわかりました。

実行委員会によりますと、例年は全ての花火を海上から打ち上げていましたがことしは、一部を陸上から打ち上げていたということです。

警察では作業員から当時の状況を聞くなどして火災の詳しい原因を調べています。