利用者は「毎日楽しい」 ホテル側も「おてつたびがないと回らない…」
旅先で、住み込みで宿泊施設のお手伝いをしながら、空き時間に旅も楽しめるという「おてつたび」。


安川さんの場合、時給1050円で、3月29日から4月22日まで、念願叶いホテルアソシア高山リゾートに滞在です。
(安川明伸さん)
「祭りを見るために、この一泊がとれるかどうか。半年前の『秋の高山祭』はいっぱいでとれなかった。念願かなってお祭りを見られて、本当に『おてつたび』のおかげ」

14日の安川さんのスケジュールは、午前6時半から午前10時半までホテルで接客。
その後、午後3時半まで春の高山祭を堪能。
そして、午後4時半からは再びホテルでお手伝い…午前とあわせて8時間ほどのアルバイトです。
(安川明伸さん)
「おかげさまで、毎日楽しく仕事をさせてもらっている」
このホテルでの「おてつたび」利用者には客室が用意され、ホテル内の温泉も利用可能。
安川さんは、食事は外でとったりホテル内の社員食堂を使っています。
本業は眼鏡店の経営で、去年の秋祭の時の反省をいかし、春祭は長期休暇を「おてつたび」にあて、高山滞在が実現したのです。
一方、ホテル側は…
(ホテルアソシア高山リゾート 足立政樹支配人)
「すごく助かってます。今ではおてつたびがないと回らないくらい貴重な戦力として頑張ってもらっている」

こちらは、高山市内の旅館「本陣平野屋 花兆庵(かちょうあん)」。
14日と15日はほぼ満室で、4月の予約の約9割が外国人観光客だといいます。
こうした状況を背景に…
(本陣平野屋 花兆庵 細谷和生さん)
「既存の和室9室をスイートタイプ6室に改装しました。だいたい2億円投じています」
大改装した一番の理由は…
(細谷和生さん)
「旅の満足度が重視されるようになってきた。通常の和室ではなく、和洋室でワンランク上の滞在を楽しみたい方が増えてきた」

上質な高山の旅を提供すべく6室全てを「ひのき風呂」に…優雅なベッドルームも新たに完備。

身長2メートルを超える人でも大丈夫な、特大サイズの浴衣も用意。
こうした細部にまで気をつかった「おもてなし」に対して、アメリカからの宿泊客は…
(アメリカからの宿泊客)
「とても美しかった。モダンで新しく、広々として、バスルーム、風呂も美しく、まさにモダンで絶妙だった」
お値段はひとり一泊2食で、5万円から6万5000円とのことですが…
(アメリカからの宿泊客)
「現在、アメリカから日本への旅行は非常にリーズナブルです。為替レートを考えると、日本を旅行するには良い時期です」


円安の恩恵を受け、リーズナブルな日本の旅!
コロナ禍を経て、観光地はいま、息を吹き返す最大のチャンスが巡ってきています。















