大相撲で、史上初めて外国出身横綱となった曙太郎さんが、心不全で亡くなりました。54歳でした。突然の訃報に青森県内でも驚きと惜しむ声が聞かれました。

曙さんはアメリカのハワイ出身。身長は2m3cm、体重233kgの恵まれた体を生かし、1993年に第64代横綱に昇進。大相撲では史上初めてとなる、外国出身の横綱となりました。

そんな曙さんは、横綱時代の1994年、旧岩木町での地方巡業、2000年にも弘前市を訪れました。

当時、町の職員として運営に携わった對馬寿幸さんは「強く印象に残っている」と振り返ります。

巡業の運営に携わった 對馬寿幸さん
「私の前を通りがかったら、物凄く大きいんですよね。えぇーって思いましたよ。(巡業は)大盛会、超満員であったことは記憶にあります」

この巡業の際、曙さんを始め、当時の横綱、大関の手形がスタッフに寄贈され、そのうちの1枚は、現在も弘前市の岩木B&G海洋センターに飾られています。

また、對馬さんは巡業の合間に曙さんと撮った集合写真を今も大切に持っています。

巡業の運営に携わった 對馬寿幸さん
「(曙さんのことは)やっぱり強烈に残っていますね。もう撮りたくても撮れないですから。まさかこんなに早く亡くなるとは思わなかったですから…。プロレスの際もテレビで見たことがありましたけど、本当に残念です」

曙さんは2003年に格闘家に転向。地方興行の際には、青森テレビの「わっち‼」に生出演してくれるなど、青森の人を楽しませてくれました。