日本文芸家協会や日本ペンクラブなどの3団体が障害者など誰もが読書を楽しめる環境を整える「読書バリアフリー」について、「表現に携わるものとして、読書環境の整備推進に協力を惜しまない」とする共同声明をきょう発表しました。
「読書バリアフリー」とは、重度障害者や視覚障害者など誰もが読書を楽しめる環境を整えるようにすることを指します。読書環境の整備を国や自治体の責任として定めた「読書バリアフリー法」も施行されていますが、取り組みはなかなか進んでいません。
去年、芥川賞を受賞した市川沙央さんも、著書「ハンチバック」や受賞会見などで「読書バリアフリー」について訴えていました。
きょう、「読書バリアフリー」をめぐって、▼日本文芸家協会と、▼日本推理作家協会、▼日本ペンクラブの3団体が共同声明を発表しました。
声明では「未だに読みたい本を読むために長く待つことを強要されたり、読む手段を奪われたりすることがある」と現状に対し厳しく言及したうえで、「表現にたずさわる者として、出版界、図書館界とも歩調をあわせ、読書環境整備の推進に協力を惜しまない」と表明しました。
日本ペンクラブの落合早苗言論表現委員は「市川さんの発言などをきっかけに、多くの人が『紙』の本だけではない読書環境の必要性に気づかされた。改正障害者差別解消法も施行され、すべての人に表現を届けるためにも、改めて積極的に取り組む必要がある」と話しました。
注目の記事
うどんを食べて育った「讃岐うどん雲丹」?!不思議な “食事シーン”をご覧あれ 水産科の高校生が飲食チェーンと共同研究し商品化【香川】

『あの外国人女性はどこに?』1970年万博パビリオンで忘れられない出会い 77歳男性の願い叶うか―― 55年ぶりの万博で起きた奇跡に密着

「ママ、涙が止まらなかったんだよ」2歳の娘にいつか伝えたい 消えたぬいぐるみ「コアちゃん」のこと 40軒の聞き込みとSNS、海を越えた宝探しが繋いだ“再会”

父親の腎臓を移植した男性 「使命感で」体育教師の夢捨て人工透析の技士に 31年後に再発、また透析生活…次に命をつないだのは-

原因はまさかの“ヘビ”…変電所内で体長約1.5m、焦げた状態で見つかる 県西部で約7100世帯の停電 富山

【1300年ぶり天体ショー】“一生に一度の輝き” 緑に光る“レモン彗星”最接近へ 島の天文台館長が伝授「日の入り後1時間」の勝負

