群馬県高崎市で6日、9歳の女の子が列車にはねられて死亡する事故がありました。
事故現場は遮断機や警報機のない踏切で、運転士は「踏切に差し掛かる直前に犬を連れて踏切内に女の子が入ってきた」と話しているということです。

新潟県柏崎市でも、2010年に10歳の男子児童が列車にはねられて死亡する事故が起きています。

【2010年当時の記者リポート】
「こちらの踏切には警報機も遮断機もありません。その代わりに人が通過するときに音声で注意を促すこちらの機械がついていたのですが、現在は使われていないということです」

新潟県内には、こうした「第4種踏切」がまだ40か所以上あるとされています。

【記者レポート】
「燕市の住宅街の近くにある踏切には、「とまれ」という注意の看板はあるのですが、警報機や遮断機は設置されていません。人が1人か2人は入れるくらいのスペースとなっています」

国交省によりますと、遮断機や警報機が設置されていない第4種踏切は、2022年度末時点で、新潟県内に45か所あるということです。

地元住民に踏切について話を聞いてみると…
「ここを使うのは犬の散歩のとき。ここを渡って犬が向こうに行きたがるので…。子どもには万が一ということを常に考えながら、気を付けて渡ってねと」

地元住民も危ないと感じてはいるものの、地元の人にとっては、生活する上で便利な道路となっているようです。

「向こう側にパーマ店があるとかさ、ご婦人方は通る近道だからなければないで不便なんですよ」

「なければないで不便。結局まわらないといけないからね」

JR東日本新潟支社では、「踏切を渡る際には、止まったうえで、左右確認をしてほしい」と注意を呼びかけています。