タイのシンボルとして人々から親しまれるゾウ。ところが近年、野生のゾウによる被害が急増し、犠牲者も相次いでいます。何が起きているのでしょうか。
タイ中部・チャチューンサオ県の道路に突如、現れた1頭の野生のゾウ。白い車に近づき、食べ物を探しているのかと思われた次の瞬間。すさまじい力で、簡単に車をなぎ倒しました。動画を撮影していた人は、慌てて車を引き返し逃げています。
実はタイで近年、ゾウによって農地が荒らされたり、人間が襲われたりする被害が急増しています。
現地メディアによると、ここ10年ほどで221人が野生のゾウに襲われ、亡くなったということです。
タイでゾウは古くから神聖な存在として文化や信仰の象徴とされてきましたが、野生のゾウは密猟などが原因で絶滅の危機に瀕していました。
保護活動を進めたことで4000頭以上に回復したものの、森林や土地の開発が進み、ゾウの生息地が狭められたことで、食べ物を求めて住宅地に出没するようになったと考えられています。
農家の人
「この地区には100頭のゾウが来ました」
ゾウとの共存を模索しようとパトロールを強化したり、生息環境を整えたりする対策がとられていますが、ゾウが報復として殺されるケースも後を絶たず、問題は深刻化しています。
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