東日本大震災に伴い計画された宮城県の防潮堤整備工事について、昨年度で気仙沼市の鮪立漁港の整備が完了しました。一方、気仙沼市内の3か所は未完成のままで、完成時期も未定となっています。



県によりますと、東日本大震災に伴う県内の防潮堤の復旧・復興工事のうち、県・国が計画しているのは282か所です。このうち、先月末までに気仙沼市にある鮪立漁港の工事が終わり、これで279か所の工事が完了しました。残るは、いずれも気仙沼市の日門漁港、大浦・浪板地区、魚市場前地区の3か所ですが、まだ整備の途上で完成の時期は見通せていません。

防潮堤整備はこれまで復旧・復興事業としてほぼ全額、国の復興予算を使って行われてきましたが、予算の執行期限が2022年度で切れました。それに伴い、工事を続けるには通常の公共工事と同様に県が新たに予算をつける必要がありますが、その確保に時間を要しているということです。

県は引き続き「早期の完成を目指していく」としています。