2020年7月の豪雨で被災し一部区間で不通が続いているJR肥薩線について、国と熊本県、JR九州は鉄道での復旧で合意しました。

きょう(4月3日)開かれた国と県、JR九州が肥薩線の復旧をどうするかを検討する会議の終了後、JR九州の担当者は。

JR九州 松下琢磨 総合企画本部長「肥薩線を鉄道で復旧させることについて、その方向性について合意をさせていただいた」

八代駅と人吉駅の間を鉄道で復旧することに合意しました。

肥薩線は被災前から赤字が続いていて、復旧しても事業を続けられるかが課題となっていました。

そのためJR九州は、観光だけでなく日常の利用を増やすよう県に求めていました。

きょうの会議で県は自治体職員が公務で積極的に利用することや、子どもたちが肥薩線と触れ合う機会を増やすことなど具体策を示したということです。

JR九州 松下琢磨 総合企画本部長「(県から)具体的な施策がきちんとお示しされておられました。この辺について私どもとして評価をしている」

県は2033年度ごろの再開を目指すとしています。

同じく不通となっている人吉駅と鹿児島県の吉松駅の間については、今後も協議が続けられます。