2019年の知事選を巡り山梨県の長崎幸太郎知事が提出した知事選挙の収支報告書と「長崎幸太郎後援会・幸太郎クラブ」が提出したで政治資金収支報告書で、知事への寄付金額に200万円のずれが生じていたことについて知事が4月1日の会見で述べた全文を掲載します。
山梨県 長崎幸太郎知事:
「まず、すみません。本件に関しましては記者の皆さんに大変なご迷惑をおかけしたこと、不手際を改めてお詫びを申し上げたい。これは総点検の最中、私どももこの問題を見出して訂正をはかったところでありますが、こういう極めて初歩的な事務的なミスがないように今後しっかりと体制も整備しながら取り組みを進めていきたいと思います」
記者:
「何点か疑問があるので伺いたいのですが、1月25日の定例会見の中で知事自身が『過去の分に関してはもう問題はない』という趣旨の発言をしていますが、なぜ今回発覚したのですか、いつこれは発覚したのでしょうか」
長崎幸太郎知事:
「総点検の結果、総点検は引き続き、ずっと行われているわけでありますので、そのプロセスの中で見出したというわけであります」
記者:
「(見出した)時期はいつ頃になるのでしょうか」
長崎幸太郎知事:
「時期は総点検の最中という事だと思います」
記者:
「幸太郎クラブの収支報告書では2019年分に2200万円を支出したという前提のもとそれ以降(の収支報告書で)繰越額などが計上されていますが、実際寄附した額が2000万円だったとすれば、銀行口座などと照合すれば、ずれが生じると思ったのですが、そういった ずれは生じていなかったのでしょうか」

長崎幸太郎知事:
「現金で管理している部分もありますので、そういう事だと思います」
記者:
「この内容について公表前にUTYで質問表を出させていただいたのですが、公表当日、知事の事務所からの答えとして『金庫の中に、いつでも必要な時に借りることの出来るお金があった』」という主旨の説明を受けたのですが、それは事実ですか?
長崎幸太郎知事:
「それは事実だと思います」
記者:
「であるならば知事の資金管理団体『日本金融経済研究フォーラム21』と政党支部『自由民主党山梨県ふるさと創生支部』、そして後援会団体の『幸太郎クラブ』すべて住所が一緒なんですが、現金で管理する際の金庫は分けていたのでしょうか?」
長崎幸太郎知事:
「そこは帳簿上で管理しているので問題はないと思います」
記者:
「先ほど、いざという時に貸し付けるお金があったということですが、このお金は3つの団体の金庫と同じ金庫に保管されているのでしょうか?」
長崎幸太郎知事:
「いずれにしても金庫で保管をしていたという事だと思います」
記者:
「そのいつでも貸し付けられるお金というのは全部でいくらあるのでしょうか?」
長崎幸太郎知事:
「今、承知していません」
記者:
「以前、(知事の)資金管理団体が二階派から受け取り、不記載だった現金1182万円についても『金庫で保管していた』と知事はおっしゃっていましたが、この1182万円が保管されていた金庫と『いつでも貸し付けられるために用意されたお金』が保管されていた金庫は同じ金庫でしょうか?」
長崎幸太郎知事:
「複数の金庫を持っています。物理的に」
記者:
「不記載だった1182万円について帳簿で管理していたとおっしゃっていますが、帳簿で管理するということは金庫内で出し入れがある場合などに帳簿がつけられると思うのですが、この1182万円が保管された金庫では他にどういったお金が保管されていたのでしょうか?」
長崎幸太郎知事:
「そこは申し上げる必要があるとは考えませんが」
記者:
「最後に、そこに何かあったら使える資金というものがあったら収支報告書にずれがあってもいくらでも調整ができてしまうのではないかと思うのですが、その点については」
長崎幸太郎知事:
「私はそうは考えていません」














