2022年7月29日の朝、長崎港に長さ400メートル近くもある『巨大な物体』が入港しました。
長崎港に姿を現した白い物体は、タグボートに曳かれて港の中へ進んできます。
この物体の正体とは──?

記者レポート:
「巨大な物体がゆっくりと入ってきます。海の上に浮かぶ工場のようにも見えます」

あまりの存在感に、港では気になる人々が──

釣りをしていた少年:
「何なんですかね?何かの漂流物ってわけじゃなさそうですよね?」

実は、この巨大構造物は新上五島町にある『上五島国家石油備蓄基地』からやってきたのです。

ここに5隻ある“貯蔵船”のうちの一隻『上五島二号』が、定期修理のため、3日間かけて 長崎市の三菱重工 香焼工場まで運ばれてきました。

長さ 390メートル、幅は 97メートル。
中は空ですが、およそ 85万キロリットル、国内消費量の 2.5日分の原油を貯蔵できます。