「テロの可能性」米の“事前伝達”にみる情報戦

小川キャスター:
星さんは、今回のテロを巡ってアメリカ側の動きをポイントと見ているんですね。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
そもそもテロがあってから、プーチン大統領の反応が19時間後という点で、危機管理上いろいろ問題があったんですが、アメリカが「テロがありそうですよ」という通告をしてたんですね。それをプーチン大統領は無視していたということもあって、アメリカとロシアの情報収集能力の違いというのを見せつけられたということもあります。

やはり、ロシアの大統領としては「治安を守る」というのが一つの売りですから、今回、「治安」を守れなかった大統領ということで、ロシア国内でじわじわとプーチン大統領の足元が揺れてくる可能性はあると思いますね。

小川キャスター:
一方、プーチン大統領はウクライナ側の関与があると示唆しています。

小説家 真山仁氏:
これしか言いようがないですよね、言い訳するとしたら。
アメリカから情報があったとしても、プーチン大統領はそれをどう信じればいいのか、彼からしたら敵ですから。
そういう意味では、情報戦の中の不幸なのか、逆に言うとこれをどうチャンスに生かすのか考え方の転換の早さみたいなことも、いかにもプーチン大統領っぽいですけど、それでこれだけの方が亡くなったというのは、あんまりですよね。

小川キャスター:
137人の方が亡くなっているわけです。