勝敗を分けたものは、何だったのでしょうか。欠員の2議席を新人3人で争った鳥取県議会鳥取市選挙区の補欠選挙は、24日、投開票が行われ、山本暁子さんと玉木裕一さんの2人が初当選を果たしました。
開票結果は、無所属の新人で自民党県連が推薦、公明党県本部が支持する山本暁子さん42歳が1万9076票。日本維新の会の新人、玉木裕一さん46歳が1万1613票。無所属の新人で、立憲民主党などが推薦する吉田正さん65歳が9904票でした。
知名度ゼロに近いところからスタートした山本さんは、東京からUターンし、猟師やITエンジニアをしている異色の経歴の持ち主。
自民党や公明党が応援に回ったことから、組織票を固めて勢いに乗り、トップで初当選を果たしました。
ふるさとをなんとかしたいと、熱い思いを訴えてきた山本さん。母親から花束を受け取ると涙が溢れました。
初当選の山本暁子さん「本当にいろんな人が応援してくれて、サポートしてくれて、なんとかトップ当選取れたのが本当にほっとしました。感謝しかありません、ありがとうございます。」
無所属で立候補した山本さんですが、県議会では自民党の会派に所属する意向です。
玉木さんは、2022年にトップ当選した鳥取市議会議員を辞めて、この補欠選挙に出馬しました。
県議の不祥事に端を発した補欠選挙だけに、議員の報酬カットや定数削減など、県議会の改革を強く呼び掛け、身を切る改革ができるのは、しがらみのない維新だけとアピールしてきました。
強固な組織はない維新でしたが、改革への熱意が有権者に届いて、2位に滑り込み、会場は沸き返りました。
初当選の玉木裕一さん「選挙はひとりでは戦えません、こうして組織団体の後ろ盾なく、ひとりひとり皆様とつながって勝ち取った、皆様と一緒に勝ち取った勝利だと思います。」「この結果を本当に胸に刻んで、まだまだこれからが挑戦のスタートだと。」
長年労働運動に携わってきた吉田さんは、働く人や生活者の立場に立った政治への転換を訴えていました。
連合加盟の労働組合などを基盤に、立憲民主党などの支持層も取り込んで、票の上積みを目指しましたが、1709票差で涙を飲みました。
吉田正さん「力及ばずということで、大変私自身皆様方に対して不徳の致すところでございまして、大変申し訳ございません。」
最終の投票率は27.6%と、2023年4月の県議会議員選挙を16ポイントも下回り、新人3人の激戦も、有権者の関心を呼び起こすには至りませんでした。
鳥取市選挙区が欠員2となったのは、逮捕や有罪判決により県議が辞職・失職したからで、初当選した40代の2人には、県議会のマイナスイメージを払拭するような活動が期待されています。
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