世界三大花木の一つに数えられる珍しい植物の花が今、大分県別府市にある県の研究施設で咲き始めています。

温室の中で咲き始めた花。「カエンボク」です。別府市の県農林水産研究指導センターでは、アフリカ原産の常緑高木「カエンボク」を10年前から栽培しています。オレンジがかった赤い花とバナナのような形のつぼみが特徴でホウオウボクとジャカランダとともに世界三大花木と呼ばれています。

この温室では温泉の熱を利用して、冬場でも室温を10度以上に保ち、およそ200種類の熱帯植物を栽培しています。カエンボクは例年と比べて、およそ1か月ほど遅い3月10日ごろから咲き始めたということで、現在は4輪ほどの花が確認されています。

(県農林水産研究指導センター農業研究部・花きグループ佐藤善人さん)「チューリップ形の赤く燃えるような花をつけるのが特徴です。観光客の方もふらりと来られるので、ぜひこのハウスに立ち寄って色んな草花を見て頂ければありがたいなと思います」

カエンボクは別府市の県農林水産研究指導センターで、4月上旬ごろまで無料で鑑賞することができます。