尊富士の快挙に青森県が沸いた。千秋楽の取組を見ようと、生まれ育った五所川原市の市役所には特設のパブリックビューイング(PV)会場が設けられた。

前日23日の取組で右足を負傷しながら、110年ぶりの新入幕優勝を決めた一番を見届けると、会場からは大きな歓声が上がった。尊富士の祖父・工藤弘美さん、祖母・洋子さんは優勝が決まった瞬間、うれし涙を流して孫の快挙に喜びを爆発させた。

尊富士の祖父・工藤弘美さん
「きょうの相撲は最高だ」

「今日は無理だと思った。朝起きて「今日大丈夫か」と思ったら大阪の方から出るって話を聴いた。親方が無理しないといっていたけど本人が出たいといったみたいだ。」

尊富士の祖母・工藤洋子さん
「本当に胸がいっぱい。みなさんのおかげだ」

PV会場が設置された22日から連日会場は満員に。遠い青森県から大阪で快進撃を続ける尊富士にエールを送ってきた。優勝に王手をかけた23日は親族や後援会関係者や市民が駆けつけるなかで、優勝を逃し、さらにけがにも見舞われた。前日の取組後、尊富士の母・石岡桃子さんは「私が行っても何もできるわけじゃないので、祈るしかない」と言葉を絞り出していたが、大一番に向けて千秋楽は急遽大阪入りして現地で息子の活躍を見守った。

尊富士は千秋楽の取組で、平幕の豪ノ山を押し倒しで下して、110年ぶりの新入幕優勝を決めた。史上最速を更新する所要10場所での優勝でした。

【青森県出身力士の優勝】
1997年以来27年ぶり。尊富士で史上11人目。