<大相撲春場所14日目 エディオンアリーナ大阪 23日>

110年ぶりの新入幕優勝を見届けようと集まった約300人の歓声が悲鳴に変わった。14日の取組では、尊富士が元大関の朝乃山に寄り切りで敗れた後に、土俵から落ちて、右足に異変を起こすと、花道を車いすに乗って退場しました。

地元・青森県五所川原市の市役所に設けられたパブリックビューイング会場には親族や後援会、市民などが大集結。歴史的な偉業達成を見届けようとしましたが、敗れたあとに右足を引きずる姿を、心配そうに見守っていました。

尊富士の母・石岡桃子さん
「心配です。どのくらいのけがなのか、明日というよりも今それが心配です。(学生時代に)両足膝をけがしているんですけど、今回のけががどのくらいこれからの相撲に響くのか分からないですけど、本当に明日出てくるかも心配なので、それまで気が気じゃない。

Q.明日は青森で見られるんですか?
「悩んでます。けがが心配で(大阪に)行きたい気持ちが強い。でも私が行っても何もできるわけじゃないので、祈るしかない。できればきょう勝って安心したかったんですけど、痛めてしまって体が心配」

Q.見てる方も緊張して苦しそうでしたが?
「本当はうれし涙にしたかったが、今は祈るだけ。けががそんなに…。(優勝を)きょう決めてくれたら安心して明日行こうと思っていたので、今ちょっと考えたい。でも心配で行きたいぐらい。大阪の方に」

優勝争いは3敗を守った大の里との一騎打ちとなりましたが、尊富士は星取で優位に立つ一方で、右足の状態に不安を残しています。打ち出し後に行われた番付編成会議で千秋楽の相手は豪ノ山に決まり、110年ぶりの新入幕優勝は尊富士が千秋楽の一番で勝つか、1敗差で追う大の里が大関・豊昇龍に敗れれば決まります。