宮城県の4病院再編構想で病院の移転先となっている富谷市で初めて住民向けの説明会が開かれ、賛否それぞれの意見が上がりました。

富谷市で初めて開かれた説明会には住民らおよそ190人が参加し、県の担当者が「黒川地域で手薄となっている救急搬送態勢や周産期医療の課題解決につながる」と構想の意義を説明しました。
県の構想は、富谷市に東北労災病院と県立精神医療センターを併設して移転するものです。
住民からは、移転を望む意見が上がる一方で、疑問や不安の声も投げかけられました。

参加した住民
「(救急搬送の時間が)5分あるいは10分も短ければこんないいことはありませんのでぜひ実現してもらいたい」
参加した住民
「精神科というと閉鎖病棟というイメージがある。どういう病院が来るのかという説明をしてほしい。そうでなければ反対も賛成もよく分からない」

県は2023年度中を目指していた病院側との基本合意を2024年度に持ち越し、協議を続けることにしています。