中国でアステラス製薬の日本人社員の男性が拘束されてから、きょうで1年です。中国当局が起訴するかどうかの審査を始めたことが分かりました。
アステラス製薬の50代の日本人男性社員は去年3月、帰国直前に反スパイ法などに違反した疑いで拘束され、去年10月に逮捕されました。
日本政府は男性の早期釈放を求めていて、去年11月に岸田総理が習近平国家主席と会談した際に、直接、働きかけましたが、きょうまで進展はみられません。
日本政府関係者によりますと、中国当局が起訴するかどうかの審査を始めていて、原則として1か月以内、最長でも6か月半以内に起訴の可否が判断されます。
今回の事件が日中関係に与えた影響は大きく、訪中を控える動きが広がったほか、日系企業の間では駐在への不安が高まっています。
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