日本銀行はきょうまで行われた金融政策を決める会合で、マイナス金利政策の解除を決めました。17年間なかった「金利」が今後、つくことになりますが、早速、変化も起き始めています。
「BOJ(日銀)!来た、出た!」
緊張感につつまれた銀行のディーリングルーム。きょう、日本の金融政策は大きな転換点を迎えました。
日本銀行 植田和男 総裁
「マイナス金利政策といった大規模な金融緩和政策はその役割を果たした」
日銀はきょう、マイナス金利の解除を決め、金利を引き上げることを決めました。
マイナス金利政策は、銀行が日銀に預けるお金の一部に0.1%分余計に金利を支払うことになり、民間の銀行がお金を貯めこまず融資を増やして、金回りを良くしようとする政策です。
「金利のない世界」が長く続いた日本で、およそ17年ぶりの利上げとなります。
さらに今回、大規模な金融緩和策として行われていた長期金利を低く抑える政策や、事実上、株価を下支えしていたリスク資産の買い入れも終了しました。
役割を終えた「マイナス金利」。当初は「苦肉の策」として始まりました。
日本銀行 黒田東彦 前総裁(2013年)
「これまでとは次元の違う金融緩和」
黒田前総裁は「2年で2%の物価安定目標を達成する」という目標を掲げ、「黒田バズーカ」と呼ばれる異次元の緩和策を打ち出しました。しかし、2年どころか3年経っても目標は実現せず。
そこで、起死回生の手段として導入したのがマイナス金利。
日本銀行 黒田東彦 前総裁(2016年)
「量・質・金利といった、三つの次元で緩和手段を駆使することによって、金融緩和を進める」
金利をマイナスにしても企業の借り入れは思うように増えず、金融機関の収益圧迫に円安と副作用が目立つようになり、去年就任した植田総裁は解除のタイミングを探っていました。
日本銀行 植田和男 総裁
「普通の金融政策を行うことになる。異次元の手段は必要なくなって、短期金利という手段を中心に緩和的な環境を維持していくことが適当」
午後に日銀の決定が伝わったあと、円相場は150円台まで円安が進みました。
記者
「日経平均株価はきょう、2週間ぶりに4万円台を回復しました」
日経平均株価はきょうは前の日より263円高い、4万3円で取引を終えました。
さらに、生活に直結する大きな変化も。
今回の決定を受けて、三菱UFJ銀行はこれまで0.001%としてきた普通預金金利を0.02%に引き上げると発表しました。
また、三井住友銀行もこれまで0.001%としてきた普通預金金利を4月1日から0.02%に引き上げると発表しました。
「金利のある」世界へと転換点を迎えた日本の金融政策。“失われた30年”を取り戻す大きな一歩となるのでしょうか。
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