長崎県被爆者手帳友の会・朝長万左男会長:
「実物以上の存在感を持って私に迫ってまいりました。これと同じ爆弾が長崎の上空で爆発したんだと妙に納得できました」

長崎に落とされた“プルトニウム型原爆”の爆発実験──この“人類初の核実験”の再現が映画のハイライトになっています。

しかし、日本への原爆投下の描写はありません。

長崎県被爆者手帳友の会・朝長万左男会長:
「原爆被爆者の映像が取り入れられていないことはこの映画の弱点かと思いましたが、実はですねオッペンハイマーのセリフの中に何十カ所も被爆の実相にショックを受けたことが込められていました。あれで僕は十分だったと思うんですよね」

政治学者・上智大学前嶋和弘教授:
「原爆に対してかなり自省的・批判的。私はちょうどアメリカ90年代に行って2000年代の頭までいたんですが、あの時ではこんな映画作れなかった。これはアメリカの変化の映画だと思っています」