先月、気温25度を超える中、道に迷い徘徊していた高齢男性を通りかかった女子高校生2人が近くの警察署に案内し保護につなげました。

糸満高校2年 平田朱里さん(16)
「私たち以外でここを通る人はいないかもしれないし、助けをいま求めてる人を放っておくことはできなかった」

糸満高校2年 徳吉彩音さん(17)
「向こうから話しかけてきたので、困ってる様子だった。力になりたいなという気持ちがありました」

平田さんと徳吉さんは先月22日の放課後、沖縄県糸満市内を歩いていたところ80代の男性に声をかけられました。

男性が「道がわからない。家がわからない」と話していたため、2人は困っている様子の男性を放っておけないと、近くの警察署に連れて行くことを思いついたということです。

警察署までは2人なら歩いて5分ほどの距離でしたが、男性は脚が悪く杖をついていたことから、ゆっくり10分以上の時間をかけて男性を励ましながら付き添い案内しました。

2人が警察署で事情を説明したことで親族と連絡がつき、男性は無事に帰宅することができました。

警察は機転を利かせた行動によって男性が事故に巻き込まれずに済んだとして、今月8日、2人を表彰しました。

糸満警察署 眞榮城嘉世署長
「2人の行動には、人を思いやる気持ち、正義感、行動を起こす勇気、そして状況に対する判断力があった。命を救っていただいて、ありがとうございました。今回のことを忘れないでください」

表彰を受けた2人は、少し照れながらも誇らしげに今後も人助けをしたいと語りました。

糸満高校2年 平田朱里さん(16)
「この先も同じようなことがあるかもしれないけど、こういう人を思いやる気持ち・助けようという行動力は大切にしていきたい」

糸満高校2年 徳吉彩音さん(17)
「見知らぬ人でも思いやる気持ちを忘れないようにしたい」

2人は今後の目標を聞かれ、平田さんは大学進学を、徳吉さんは保育士を目指し勉強に励みたいと話しました。