およそ3か月ぶりに飛行を再開したオスプレイ。防衛局は事故原因を把握していながらもアメリカ側が公表していないことを理由に詳細を明らかにしていません。事故から飛行再開までを振り返ります。

去年11月、鹿児島県の屋久島沖で墜落したオスプレイ。機体は跡形もなく大破し乗員8人全員が死亡しました。
その後アメリカ軍は全世界のオスプレイの運用を停止し事故原因を調査。
およそ3か月間、普天間基地の機体は静寂を保っていましたが先週ー
木原防衛大臣(今月9日)
「米軍はオスプレイ運用停止措置を解除した旨を発表しました。特定の部品の不具合が発生した、そのことが事故の原因であるということをですね、かなりこれまでにないレベルで詳細に報告を私どもは受けてます」

木原防衛大臣は、アメリカ側から前例のない情報提供があったことを強調しながらも、機体のどこでどういった不具合が生じたか事故原因の詳細は明らかにしませんでした。
沖縄防衛局は今週、2回にわたって県や宜野湾市など地元自治体を訪問。しかし、事故原因である不具合があった「特定の部品」についてはアメリカ側が公表していないことを理由に自治体には説明しませんでした。

Qどんな説明を
伊藤防衛局長
「これまで示していることですけれどもオスプレイについて話をした。公表している飛行再開の件です」
Q飛行再開するが安全確認は十分だと思っているのか
伊藤防衛局長
「これまで説明している通りです」
不十分な説明に自治体からは不満が噴出。

渡具知名護市長
「十分な説明が足りていないという風に思っているところです」
松川宜野湾市長
「端的に申し上げて、その説明には納得はいっていない」
玉城知事
「政府がこの間、国民に対して丁寧な説明責任を果たしきれてきたということは到底言えないというふうに思っております。オスプレイの配備は、即時撤回すべきだということをこれからも要求し続けてまいりたい」
事故原因の詳細が明らかにされないままの飛行再開に、地元自治体からは厳しい声があがっています。