シリーズ「現場から、」能登半島地震です。広範囲で液状化現象がおきた富山県高岡市では、道路や住宅の復旧工事が進まず、何も変わらない現状に住民らは不満を募らせています。

一見、外から見ると問題なさそうに見える住宅ですが、傾いています。こちらの菓子店も…。

さらに、こちらの住宅は道路と最大70センチの段差ができてしまい、車を出すことができません。

能登半島地震で広い範囲で液状化現象がおきた富山県高岡市。こちらの映像には、電柱が液状化した地中にみるみると沈んでいく様子が記録されていました。

地震から2か月たった今も、高岡市内では傾いた住宅や道路が手つかずのままとなっていて、問題となっています。

記者
「激しく隆起した道路は地震から2か月が経ちますが、土のうが積まれただけの状態となっています」

80代の男性
「屋根まで届く」

地盤沈下したままの家に住むこちらの80代の男性は、玄関にブロックを積み上げ、出入りしています。

80代の男性
「ここで1回転んだ。つまずいて。本当に都合悪い。不便。早くこの道路を直してほしいね」

そうした中、高岡市が被災者を対象に開いた支援策に関する住民説明会。

「あわせると3年ぐらい」

市側が下水道の復旧に2年、その後、道路工事に1年、合わせて3年がかかるとの見通しを説明すると、液状化で住宅が一部損壊と判定された住民からは憤りの声が…。

「(住宅被害)3000件のうち2700件が一部損壊になっている方にも、そういう支援金を出していただくような独自の政策を考えていただくことはできないか」

高岡市の担当者
「実際のところ、国の方で設けております支援制度というのは一部損壊にまでいたっていない」

「別枠の特例や復興基金、能動的に働きかけてほしい」

高岡市の担当者
「県とか国の方に震災後、要望はしております」

説明会は市内4か所で開催されましたが、何も変わらない現状に不満の声が噴出しました。

「解体して(自宅を)建て直したいとなったら、今の状況で町内に業者の車を入れていいのかどうか」
「道路が直らんなん、何も修理できんちゅうこと」

高岡市の担当者
「きょうここでお示しできるだけの状況に今ありません」

「なるべく早く町内の住民に伝えてほしいがよ」

あの日から2か月。なぜこんなに復旧が進まないのか。住民たちの不満は日に日に高まっています。