実施を断念したにもかかわらず、誹謗中傷は1日数百件にのぼることもあったといいます。
住所や通院先を特定しようとする者もあらわれました。
こうへいさんは、みずきさんに否定的なコメントを見せないように、寄せられたコメントひとつひとつに目を通してブロックしています。
「匿名だから何をしたっていい」そんな風潮に、憤りを露わにします。

こうへいさん
「YouTuberである以上『叩かれたって、それを肥やしにやっていかないとダメだ』みたいな。押しつけられてしまっている」
2人は明るく振るまいますが、心の内には恐怖や不安を感じていました。
みずきさんの病気がわかってから1か月後、2人は婚姻届を出しました。
当時は闘病中だったこともあり、結婚式を見送りました。
そして2月。人生の大きな節目を迎えるため、北海道を旅立ちました。

訪れたのは愛知県知多市にある結婚式場です。
こうへいさん
「もともと僕たちが一番大変だったときに、仕事という形で何か支援できないかとここの式場のひとが言ってくださって」
大切なひとたちに、元気な姿を見せたいと1年遅れの結婚式を開きます。
みずきさん
「一応抗がん剤は終えているが、再発しやすい病気ではあるので、(薬を投与するための管を)半年くらいは入れたままにしようかって」
抗がん剤の副作用で薄くなった髪に、ウィッグをつけ、肩に残った薬を投与するための管も、ボディシールで隠します。

みずきさんは抗がん剤と手術が功を奏し、現在「画像に見える範囲にがんがない」ところまで回復しました。