先月25日から始まった日米共同訓練について、12日に日米の担当者が沖縄で会見を開き「抑止力の向上につながる」と訓練の意義を強調しました。

陸上自衛隊とアメリカ海兵隊は、先月25日から離島防衛などを想定した日米共同訓練「アイアン・フィスト」を九州各地や沖縄で実施しています。

県内のアメリカ軍施設や自衛隊施設でも実弾射撃訓練などが行われていて、金武町のブルー・ビーチ訓練場では3月12日に日米の担当者が会見を開き、訓練の意義を強調しました。

陸上自衛隊水陸機動団長 北島一陸将補
「(仮に日本を侵略したとしても)その企ては日米同盟の前に、失敗に終わるということを世界に示し、侵略を思いとどまらせる。戦争を未然に防ぐために、極めて意義深いもの」

アメリカ海兵隊第3海兵遠征旅団長 トレバー・ホール准将
「スキルは衰えやすいので、この地域で同盟国と演習を行い熟練度を保つことが重要」

一方、報道公開される予定だった着上陸訓練は気象条件が悪いとして中止となりました。

「アイアン・フィスト」はおととしまでアメリカ国内で実施されていましたが、去年から2年連続で九州・沖縄を中心に行われていて、県内では「基地負担の増加につながる」と懸念する声があがっています。