パリ五輪女子マラソン代表の“最後の1枠”は前田穂南(27、天満屋)が手にした。大阪国際女子マラソン(1月)で日本新記録をマークした前田は、東京五輪に続きマラソンで2大会連続の出場となる。

代表内定を受けて、前田は「パリ五輪内定が決まり、2大会連続でオリンピックの舞台で日本代表として走れることに誇りを持ち、世界でしっかり自分のパフォーマンスを発揮したいと思います。そのために今までの経験を生かして、またこれから継続して練習に取り組んで準備していきたいと思います」とコメントを発表した。

この日、代表選考の最終戦となった「名古屋ウィメンズマラソン」が行われ、東京五輪1万メートル代表の安藤友香(29、ワコール)が初優勝を飾るも、タイムは2時間21分18秒で前田の2時間18分59秒に届かず。

MGCファイナルチャレンジの2大会(大阪国際、名古屋)を終え、日本陸連の設定記録(2時間21分41秒)を大幅に上回った前田が記録最上位選手となり、五輪代表3枠の最後の内定者となった。

昨年10月に行われたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で優勝した鈴木優花(24、第一生命)、2位の一山麻緒(26、資生堂)がすでに代表に内定している。