総合スーパー大手のイオンリテールは衣料品ブランドの「トップバリュコレクション」を刷新し、今期、売上高を7倍にすることを目指すと発表しました。

イオンリテール 井出武美 社長
「今後は国内外を問わず、グループでの展開の拡大を視野に入れ、TVCをグローバルブランドとしても成長させていきたい」

イオンリテールは自社の衣料品ブランド「トップバリュコレクション」のコンセプトやロゴを刷新し、新ブランド「TVC」として展開すると発表しました。

自社のカジュアル衣料部門を子会社の「トップバリュコレクション」に移管し、30代から50代のファミリー層をターゲットにカジュアルシャツやパンツなど普段使いのカジュアル服を展開します。

イオンリテール 井出武美 社長
「強い総合(スーパー)をちゃんと実現していこうと、大原則ですね、我々のその強い総合を実現するためになくてはならない。衣料品を再構築したい」

衣料品事業をめぐっては、「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングの今期売上高が初めて3兆円を超える見通しの中、総合スーパーの苦戦が目立っています。

セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂は、2026年2月末までに自社運営のアパレル事業から完全撤退すると発表しています。

こうした中、イオンリテールはカジュアル服の企画開発や販売機能をトップバリュコレクションに統合することで効率化を図り、事業規模の拡大や収益性の向上を目指します。

展開する店舗数はこれまでの82店舗から289店舗に増やし、今期、売上高を前期に比べて7倍に、5年後には10倍まで増やすことを目指すとしています。