自転車の悪質な交通違反があとを絶たない中、政府は自転車にもいわゆる「青切符」を交付して反則金を求める道路交通法改正案を決定しました。
再来年度までに施行され、例えば運転中のスマートフォン操作で反則金1万2000円など今後取り締まりの対象になります。

けさの甲府駅南口付近です。通勤通学で多くの自転車が走っています。

記者:
「あちらの信号待ちの女性、スマホを操作していて、耳にはイヤホンをつけています・・・そのまま走り出してしまいました」

5日に閣議決定された道路交通法改正案では16歳以上を対象として悪質な違反をした自転車の運転者に青切符を交付し反則金を科します。

違反の対象となる反則行為は112種類で、反則金は5000円から1万2000円ほどの見通しです。



反則金は原付バイクと同じようにする方針で、一時不停止、傘さしやイヤホン使用などは5000円。信号無視は6000円、遮断踏切への立ち入りは7000円。携帯電話などの使用は1万2000円などと「ながら運転」への規制が強まります。(*金額は原付バイクの場合)

街の人は:
「自転車の方が優先だみたいな走り方をする人が時々いますので、危険だなと思います」
「(自転車は)週に2、3度は乗ります。こちらも反省しなければいけない乗り方もありますし危ない思いもすることがありますから、助かります、そういうふう(な仕組み)になると」
「ダメだとは思うんですけど(イヤホンで)5000円はちょっと・・・せめて3000円くらいで勘弁してほしいです」

背景には全国的に自転車による事故が多いことがあります。

県内では去年1年間に2112件の人身交通事故が発生し、およそ13%の269件が自転車がかかわるものでした。
このうち改正案の施行で青切符の対象になるとされるのは62件で、自転車の人身事故のおよそ4件に1件で新たに反則金が科される見込みです。

この改正案は今国会での成立を目指し再来年度までに施行することになっています。