県内でヤミ金グループの男らが逮捕された事件で、グループによる執拗な取り立てで売春行為に至った債務者がいたことが分かりました。警察は6日に別の債務者に対する貸し付けでも男らを再逮捕する方針です。

この事件は、県内に住む男女4人に違法な金利で貸し付けを行ったとして、先月、県内のヤミ金グループの男9人が出資法違反の疑いで逮捕されたものです。

男らは債務者を「売春して返済しろ」と脅し、債務者が実際に売春行為に至り警察に相談していたことが、捜査関係者への取材で分かりました。

警察は別の債務者に対する貸し付けでも、男らを3月6日に再逮捕する方針です。

グループは匿名性、流動性の高い犯罪組織、いわゆる「トクリュウ」と位置付けられていて、被害総額は全国でおよそ4億円にのぼるとみられています。

警察は海外にいる指示役や男らの余罪などについても調べを進めています。