5日開幕した中国の国会にあたる全人代=全国人民代表大会で、李強首相は台湾について、改めて統一への意欲を示しました。
中国 李強 首相
「『台湾独立』分離活動と外部からの干渉に断固として反対して、両岸(中台)関係の平和的発展を促し、揺らぐことなく祖国統一の大業を推進する」
5日開幕した全人代で、李強首相は改めて台湾統一への意欲を示しましたが、去年使用された「平和的統一」という文言はなくなりました。
台湾では1月の総統選挙で中国が「独立勢力」とみなす与党・民進党の頼清徳氏が当選。中国政府は引き続き、公式な窓口を通じての対話を拒否するものとみられます。
こうした状況について、台湾の対岸にある福建省の代表団に尋ねると、困惑した様子を隠せません。
福建省代表団
「その件(民進党政権の継続)について真剣に考えたことはありません。不適切なことをいうのは怖いので」
李強首相の発言からは、これまで同様、経済面での優遇と圧力を使い分け、統一に向けた台湾の取り込みを画策するものとみられますが、国防予算が前の年より7.2%増となることもあって、台湾では警戒する声も上がっています。
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