先月、宮崎市の加江田川の河口付近で18歳の男子高校生が水難事故で死亡しました。
この事故を受け、水難事故に詳しい専門家が事故原因の調査のため現場を視察しました。
先月8日、宮崎市の加江田川河口付近で18歳の男子高校生が死亡した水難事故。
男子生徒は友人と一緒に訪れ、途中から1人で泳いでいたところ行方が分からなくなり、およそ1時間後に海上で発見されました。
今月1日、事故が起きた現場に訪れたのは、水難学会の木村隆彦会長と斎藤秀俊理事です。
(水難学会 斎藤秀俊理事)
「まず、ここの斜度、それからここは比較的水深がある。1回落ちたら深くて、溺れる。溺れる前になんとか上がろうと思って頑張ったり、上がれる場所を探して歩き回ったりしているとまるで、川の中で遊んでいるように見える」
この場所は、岸から沖へ向かう流れ「離岸流」が発生し、地元住民やサーファーから「危険な場所」として知られていますが、専門家が注目したのは、河口付近にできるという「崩れ砂」です。
崩れ砂とは、崩れる前ぎりぎりの状態にある砂のことで、この場所に足を踏み入れると、砂の崩れとともに水の中に落ちてしまいます。
(Q:こういった崩れ砂があるような場所でも水難事故は起こりやすい?)
(水難学会 斎藤秀俊理事)
「あります。特に河口部では有名。河口部で子どもが急にいなくなったなんていうと、結構、これ(崩れ砂)があります」
実際に現場でも崩れ砂が確認され、斎藤理事は次のように分析しました。
(水難学会 斎藤秀俊理事)
「水の中に入る動機がないところを考えると、間違って入ってしまった、しかも自分から足を踏み入れる間違いではなくて、何か崩れた瞬間に水の中に落ちたということが一番考えられる」
また、いまの時期は、子どもの水難事故が増える傾向があるということで、注意を呼びかけています。
(水難学会 斎藤秀俊理事)
「入学式の前までの間に、全国で子どもの水難事故が増える。ここでいうと河口のところに、ちょうど崩れる砂がある。子どもたちが興味津々で乗ってしまって落ちたら、そこから悲劇が始まる。そういうところはぜひとも近づかないようにお家でしっかりと教えてほしいと思う」
事故原因について、警察は「男子高校生が波打ち際で遊んでいたところ、波に飲まれた」とみていますが、詳しい状況について明らかにしていません。
また、水難学会の斎藤秀俊理事は、万が一、溺れてしまった場合の対処法として、背中を下にして仰向けの姿勢で浮く「背浮き」を覚えていてほしいと話していました。「浮いて待つ」のが大事だということです。














