全国各地の川や水源地で、高い濃度での検出が相次いでいる有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)についてです。

宮崎県は、西都市内の井戸水からPFASが、国の指針値を上回る濃度で検出されたと発表しました。

人体への有害性が指摘されているPFASは有機フッ素化合物の総称で、過去にはフライパンのコーティングや洗剤、それに防水加工の衣類などに使われていました。

県が、今年県内158地点の河川や井戸で行った調査の結果、西都市岡富(おかどみ)の井戸水から国が定める指針値の1リットルあたり50ナノグラムを上回る、最大71ナノグラムのPFASが検出されたということです。

(県環境管理課・野口辰美課長)「今全国の検出状況といろんな国の知見とかを考えると、結論からいうと、指針値を超過したといえ低いと評価している」

県は、この地点の半径500メートル以内にある177世帯に対し、井戸水を飲まないように指導しているほか、水道水を引かずに井戸水を使用している世帯には自治体が給水袋を配布して対応しています。

県は周辺8か所の井戸水の調査を今週中に行うことにしています。