■バレーボール・Vリーグ女子ファイナルステージ 3位決定戦 埼玉上尾メディックス vsトヨタ車体クインシーズ(2日、群馬県高崎市・高崎アリーナ)
レギュラーラウンド4位の上尾が、3-0(25ー20、25ー22、25ー18)で同6位のトヨタ車体にストレートで勝利し、ファイナルラウンドを4シーズンぶりの3位で締めくくった。
第1セット、ミドルブロッカー山中宏予(24)の得点で試合がスタートするとセッター岩崎こよみ(34)の的を絞らせないトスワークで佐藤優花(30)、黒後愛(25)が得点を重ねる。12-7と5点リードで上尾が先にテクニカルタイムアウトを迎え主導権を握る展開に。
先週行われたクォーターファイナルでは3位の久光相手に36得点をマークしたエース・ファンヘッケ・リセ(31)をここまで1得点に抑えこみ、終始上尾が主導権を握りそのまま25-20で第1セットを先取した。
続く第2セットは、序盤トヨタ車体のファンヘッケが持ち前の攻撃力で得点を重ねる。対する上尾もサラ・ロゾ(26)が連続得点をあげるなどリードを広げ、確実に点数をものにしていく。トヨタ車体は大川愛海(21)のサーブで追い上げるも最後はロゾが決め切り上尾が連取する。
第3セットは激しい打ち合いに。黒後、ロゾのスパイクで試合の流れを作ると、中盤から終盤にかけては山中のスパイクやブロックで流れを渡さない。最後も山中のブロックが決まり、埼玉上尾がこの試合を制した。
試合後、この試合12得点の活躍を見せた黒後は「勝てて本当に嬉しい。先週のJT戦でパスヒットの所で自分的には納得いかない所があったので重点的にこの1週間、練習でやってきた。満点とまではいかないけど、前回よりはパスしてからのアタックというのができたのかなと思います」と冷静に試合を振り返った。移籍1年目の今季について「『楽しかった』という言葉につきる。勝てなくて悔しい場面やチームとしてもうまくいかないというか、フラストレーションがたまる瞬間もあったんですけど、やっぱりこのチームで戦いきれたことが嬉しい」と笑顔を見せた。
3位決定戦の前に行われた、5位決定戦ではレギュラーラウンド5位のデンソーエアリービーズが、3-0(25ー19、25ー23、25ー22)で同3位の久光スプリングスにストレートで勝利し、ファイナルラウンドを5位で締めくくった。
【ファイナルステージ順位】
3位 埼玉上尾メディックス
4位 トヨタ車体クインシーズ
5位 デンソーエアリービーズ
6位 久光スプリングス
【ファイナルステージ 決勝戦】
3月3日 JTマーヴェラス vs NECレッドロケッツ

















