宮崎県内有数の観光地、高千穂峡での「釣り」をめぐって賛否が分かれている問題についてです。
地元の漁協は、1日から「釣りを始める」とした一方、高千穂町は「控えてほしい」としていました。漁協による「解禁」初日、釣り人は訪れたのでしょうか。

1日午前9時ごろの高千穂峡。
ボート乗り場の下流側で、釣りをする人の姿が見られました。

訪れていたのは、県外からの釣り客2人です。

(熊本からの釣り客)「きのうネットで見てここが解禁になると書いてあったから楽しみにきました」

高千穂峡での釣りをめぐっては、漁業権を持つ西臼杵漁協が、これまで、慣例的に漁業を自粛してきましたが、「漁場として解放してほしい」との意見が多いとして、ヤマメ漁が解禁されるきょうから、釣りの開始を町側に通知していました。

(熊本からの釣り客)「これからいろいろ細かく決めていけばいいと思いますよ。それと一番大事なのは釣り人のマナーですね、観光客がいたら絶対竿を振っちゃ危ないですから」

一方、高千穂町は、神橋からボート乗り場までのおよそ600メートルの区間では、「釣りは控えてほしい」としていて、今回の釣り客は、この区域外で釣りをしていたことから問題はないとしています。

(高千穂町企画観光課・安在浩 課長)「やはり観光客の皆さんに迷惑がかかってくるところもありますので、そういったことで(釣りは)控えてほしいと考えております」

町は、これまで通り釣りを控えてもらうよう漁協と対話をしていきたいとしています。