人手不足を理由に小児科の夜間救急診療を2日午前0時以降休止すると発表した那覇市立病院が、会見しました。

那覇市立病院の会見
「小児周産期医療の確保は、那覇市立病院に与えられた大切な公的な使命であります。何としても守り抜く覚悟であると同時に、医師1人1人の健康を守ることとの両立が、持続可能な救急医療の確保の大前提だと考えております」

那覇市立病院の小児科では、これまで年中無休の24時間体制で診療を受け付けてきましたが、1日から午後10時半で診療受け付けが停止され、2日以降、午前0時から午前8時半までの時間帯は受診が出来なくなります。

那覇市立病院で夜間救急の一部が休止される事態は過去にないということです。

那覇市立病院・豊見山直樹副院長
「現在の最前線の医療者個人の使命感に立脚した救急医療体制の構築は、長期的な提供という観点から、もう既に看過できない状態まできております」

豊見山副院長は、小児科の夜間救急を受診する患者のほとんどがごく軽症で受診していて医師らの負荷を強めているとして、電話で相談できる子どもの医療電話相談#8000を積極的に利用してほしいと強く訴えました。

今年4月には医師2人が赴任する予定ですが、医師に過度な負担をかけない救急診療体制が構築できるか見極めるため、小児科の夜間救急診療の休止は当面続けるということです。

そのほかの救急診療はこれまで通り受診できます。