高知市の桜井幼稚園で全国で初めて導入されている「イエナプラン教育」。子どもたちの個性を伸ばすための取り組みを、愛知県名古屋市の教育委員会が視察しました。

子ども一人ひとりの個性を尊重し、自発的に学ぶ姿勢を大切にしようという「イエナプラン教育」は、オランダで盛んに行われています。全国で初めてイエナプラン教育を導入する認定こども園として日本イエナプラン教育協会に認められた高知市の桜井幼稚園では、対話を通じて、子どもたちが感じたことを自由に表現し、お互いに認め合う環境づくりに励んでいます。

29日は、子ども中心の学び場作りに取り組んでいる名古屋市の教育委員会が子どもたちの様子を視察。園児がどうすればコマが美しく回るようになるかを自分たちで考える取り組みの成果などを見て回っていました。

(名古屋市教育委員会 新しい学校づくり推進室 上川高史 指導主事)
「(けんかをした)2人の子どもが静かな場所に移動して、どうしたら解決できるのかを子どもなりに話している様子を見て、それを先生たちも直接指導するのではなく、そばで見守る形で保育しているのがすごく印象的。自分の思いを表現できる子に育てたいという思いが伝わってきた」

桜井幼稚園は、イエナプラン教育を通して、自分の意見を伝えながらも、相手のことも思いやることができる子どもたちを育んでいきたいとしています。