見直しに2つの案 劇場型かコンベンション型か?

福島駅東口の再開発をめぐっては、商業施設が入る棟と公共施設が入る棟の「一体化」を断念し、それぞれ別の施設とする「分棟化」で見直しを進めてきました。これまでの検討会では、ピンクの「公共施設」部分について、2つの案が出ていました。

高い音響設備を備えた「劇場」を整備する「A案」と、大規模な会議や見本市を開くことができる「コンベンションホール」を中心とした「B案」です。28日の検討会では、今後は「コンベンションホール」を中心とした「B案」で計画を進めていく方針を固めました。

福島市は、このコンベンションホールを、全国から人が集まるような「会議」や「見本市」の会場として使われることを検討しています。「A案」の「劇場型」よりも、「B案」の「コンベンション型」のほうが、用途に応じてスぺースの区切り方を変えられるなど柔軟な使い方ができるということです。

デメリットとしては、ステージイベントの場合は「仮設式」になるので劇場型に劣ってしまうことや、会議などが無い時、「普段の活用法」が見えないといった意見もありました。会議などで利用することがないというような人たちにも、活用してもらえる施設にどのようにしていくのかが課題のひとつといえます。

今後の課題について、検討会の小林敬一委員長は「施設の柔軟性が期待される中で、利用者だけでなく、ホールを活用する人たちや、経済効果についても多面的に検討していく必要がある」と話しています。

県都の未来のありかたを決める検討会の進捗が、今後も注目されます。