障害ある人もない人も 共に心地良く過ごせるカフェ

「あべに~る」は、ビルの1階にカフェをつくろうとしています。プロジェクトを企画したのは村尾さんです。障害がある子どもの親たちの意見を集約し、カフェ作りに反映させます。“支援の拠点”という意味を込めて「コア」と名付けました。

「コア」プロジェクトを企画 村尾晴美さん
「ここでキッチンを、調理場にして介護食とか…」

重い障害のある人たちは、外出中もトイレの介助や胃ろうなどのケアが必要です。家族にとっても安心して休憩できる場所は欠かせません。「コア」には▽横になって休める無料のスペースを設けます。▽おむつ交換ができるトイレも設置します。

「コア」プロジェクトを企画 村尾晴美さん
「長い間車椅子に座っていると、動けない子たちなので体がガチガチに固まってしまう。横になるとリセットできる、楽になれる。街なかに出ると横になれるスペースがなかなかないので。お母さんたちは横になる場所を探して歩かれるので」

▽障害に応じた食事も提供します。管理栄養士がスタッフに加わり「ペースト食」や「つぶし食」、胃ろうやチューブからの「注入食」もメニューに加え、家族そろって食事を楽しめるようにします。「コア」は外出を諦めていた家族を“後押し”する場所。さらに障害がない人にも気軽に利用してほしいと、村尾さんは考えています。

「コア」プロジェクトを企画 村尾晴美さん
「エレベーターを通ってあべに~るに上がっていく子たちを自然と感じてもらって、こういう子が街なかで生活していると感じてもらうことで、ちょっと垣根が低くなるというか」