うるま市石川での陸上自衛隊の訓練場建設計画について。この週末、地元では建設断念を求める動きが活発に行われました。保守革新による超党派が作り出す反対へのうねりと、若い世代も取り込んだ署名運動などの動きが生まれています。

防衛省がうるま市石川に計画する、陸自の新たな訓練場建設。

木原防衛大臣(今月21日)
「現時点においては計画を白紙にするという考えはありません」

地元で広がる反対の声にも木原防衛大臣は、訓練場を整備する計画の白紙化は否定しています。

地元石川ではこの週末、「反対」のうねりが徐々に広がる様子が見られました。

元石川市議会議員OB会 伊波常洋会長(元自民県議)
「保守革新関係なくみんなで解決するまで、私たちは絶対にこの街に(訓練場を)作らせません」

2月24日は訓練場整備計画断念を求める旧石川市議のOB会が、設立されました。
もともと自衛隊に批判的な革新勢力だけでなく、自民党議員のOBらも含め22人が参加する、超党派の動きです。

伊波常洋会長
「自衛隊の基地がこの街の住宅の前に、いきなり頭越しに、何の前触れもなく造るということで。問答無用です。いくらこれまで自民党として、自民党の政治を支持してきた私でもこれだけは許せない」

地域の若い人たちにも、この問題を知ってもらおうという動きも出ています。

建設予定地を抱える旭区では25日にブレイクダンスのイベントが開かれ、地元の若者有志による訓練場建設反対の署名運動も行なわれました。

今後、区民の成人の半数以上の署名を集め、政府に計画撤回を求めることを目指しています。

署名運動の主催者
「配備には危険性がともなうので。子どもたちが遊ぶ時に不安な気持ちになってほしくない。そのためにも反対したいという空気感が感じられました」

政治的立場や世代を超えて、民意を示すうねりが始まった陸自訓練場の建設問題。県内の大きな政治課題となりつつあります。