日本銀行の植田総裁は、日本経済は「デフレではなく、インフレの状態にある」との認識を初めて示しました。

日本銀行 植田和男 総裁
「(物価は)去年までと同じような右上がりの動きが続くと一応予想しています。そういう意味で、デフレではなく、インフレの状態にあると考えています」

日銀の植田総裁は1月の会見で、デフレからは「かなり遠いところに来ている」と話していましたが、これまでよりも踏み込んだ形です。植田総裁が日本経済を「インフレの状態にある」と明言したのは初めてです。

日銀が早ければ3月にも、マイナス金利を解除するとの観測が広がるなか、市場では、今回の発言はマイナス金利解除に向けた“地ならし”との見方も出ています。